さていよいよ今日が千秋楽です。
25日間、全40曲。

企画段階ではコロナの状況下で比較的ゆったり過ごしていたのに、いざ12月になって動画をアップする頃になるとさすがに色々多忙になり毎日ギリギリセーフの投稿でした。

音楽はその瞬間に消えていくから美しいもの。
録音はなかなかに手強い企画でした。

心がざわつく日も、「毎日深夜0時のアップを楽しみに、それを聴いてから寝るのが日課になりました。」
というコメントを頂き、本当に嬉しくて勇気を貰いました。

「映像と音楽がマッチして綺麗」と褒めてくださったり、「くるみ割り人形がとても素敵」と言って感想を書いて下さる方もいらっしゃいました。
中学の時の同級生は、お互いに夢を語り合い、それぞれ夢を叶えてナースとピアニストになりました。
その彼女もこの不安な毎日に真面目で誠実さゆえに落ち込む日もあったようで、私の動画を観るようになってから眠れるようになったとコメントくれました。

このような方々、そして私の動画を観て下さった全ての方々に御礼申し上げます。

最後に。
私のホームページを作成して、「Christmasの贈り物」すべてのブログを管理して毎日アップして下さった小嶋佳菜子さん、本当にありがとうございました。
毎日仕事をして帰宅してから映像を作成して編集してくれた清志さん、心から感謝しています。
２人がいなければ形に出来ませんでした。

今年一年の締めくくりに、皆さまどうぞご一緒に「よろこびのうた」を歌ってください。
声高らかに。

メリークリスマス。
そして良いお年をお迎え下さいませ。

♪歓喜の歌

晴れたる青空　ただよう雲よ
小鳥は歌えり　林に森に
こころはほがらか　よろこびみちて
見かわす　われらの明るき笑顔

花さく丘べに　いこえる友よ
吹く風さわやか　みなぎるひざし
こころは楽しく　しあわせあふれ
ひびくは　われらのよろこびの歌

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2021年12月1日～12月25日までのすべての演奏の再生リストを作りました。連続で再生できます。

クララの素敵な夢のおはなしも今日でおしまい。

「夢」と言えば、昔よく同じ夢を何度も見ました。
何かに追われて必死で走っていたら知らないうちに空を飛んでた夢。
もうすぐ出番なのに見たこともない楽譜を必死で覚えて「まだ暗譜出来てない～(泣)」と言いながら舞台にたつ夢。
本番の時間に遅れそうになりながら必死でドレスに着替えている夢。

全部「必死で」が付くのですが、いつも何かに追われている夢。
最近全く見なくなりました。
良いのか、そうでないのか…。

たくさんの人の力を借りてここまで演奏を続けてこられたことに感謝すると共に、還暦を前にこれからの演奏、特に、私にしか出来ないスタイルを確立していきたいと、この12月の「Christmasの贈り物」のおかげで強く思うようになりました。

独りで録音する作業､練習、編集も含めて私がずっといつかやりたいと思っていた企画です。

バブル全盛期に大学を卒業して演奏の仕事に困ったことがなかった20才代から結婚、子育てしながらのピアニストとしての活動。
たくさんの人の応援がなければここまで続けてこられなかったでしょう。
コロナという、予期せぬことで演奏家としての人生も終わりかと思いましたが、こうして形を変えながら、自分にしか出来ないことを見つけながら生涯現役演奏家を目指して頑張ろうと思います。

終盤になり私の思いも一気に吹き出てきます。

私は楽譜を読むのが速い方だと思います。でも暗譜が苦手です。

ピアノを習いはじめた頃から読譜の速さに先生も教えやすいと褒めてくださったそうで、自分ではあまり苦労した記憶がありません。

視力は幼い頃からめちゃくちゃ悪くて、楽譜をじっと見るのではなくて１ページを絵のように見ている感覚です。
それは才能だと思いますが、そのあと音にしていく作業は集中力と努力だと思います。

年齢のことを言いたくありませんが、最近よくしょうもないミスをします。もともと悪い視力は乱視が進み、集中力が若い時みたいに保てなくなってきました。

大病してから空気を食べても太ります。鉛筆のように細かったのにドレスは全部入りません。

ぼやき漫才のようですが、本人はわりと落ち込んでいます。

しかし！この12月１日から始めた「Christmasの贈り物」のおかげで嘆いている場合ではない、毎日定時にアップする動画を楽しみに待って下さる皆さまにお届けしたい一心で、気がつけばクランクアップが目の前に。

チャイコフスキーのくるみ割り人形は小編成のオーケストラや２台ピアノで演奏したことは何回もありますが、ソロピアノは初めて。名曲ばかりで選曲が難しかったので､それなら全部弾いてしまえという勢いでしたが、難曲続きで苦労しました。

9号のドレスをまた着るためにヨガとタップダンスに励み、楽譜を読むために眼科に行き、集中力を補うために努力をする。

夢を諦めたくありません。

バレエが大好きです。
バレエを観るのが、です。
私は踊れません。
踊るのは大好きです。
幼い頃から自宅の階段をステージによく歌っていました。
ようするに、舞台が大好きなのです。
本番に向けて練習している時、本番を前に緊張と闘いながら舞台袖にいる時、スポットライトを浴びて演奏する時、お客様から拍手をいただく時、緊張から解放されて共演者と乾杯する時。
全部が宝物です。

舞台人として生涯を終えたいと思っています。

同じようにバレエという芸術に生きるバレリーナを尊敬します。
２台ピアノで「くるみ割り人形」を公演した時に間近で♪スペインの踊りを見ました。息づかいまで聴こえる距離で。
バレリーナの放つエネルギーは光に似ています。
ピアノ１台でこのエネルギーを表現できたかな？

私の一番好きなロマンチックな場面がやってきました。
雪の精が踊る粉雪のワルツが大好きです。
幽霊のように聴こえる歌声は私の声です…

さて、物語も前半終わりました。
明日からは色々な国の音楽をお届けします。
お楽しみに。

「くるみ割り人形」を作曲したチャイコフスキーは私の好きな作曲家10人の中に入ります。
ロシアの音楽がなんか心に残るのです。
前世はロシア人だったのではと私が言うと、夫がパルナス聴いて育ったからだと言った話はブログで書いたような。

しかし、オーケストラで演奏する曲なので音の数が多くてなかなかの難曲でございました。

さぁ、いよいよ「くるみ割り人形」です。
初めて劇場でバレエ「くるみ割り人形」を観た時の感動は言葉では表現できません。
この世にこんなに華やかで美しい世界があるのかと心を奪われました。
バレエの衣装、舞台の豪華さ、何より音楽の素晴らしさ。
どれをとっても超一流。

ホールにはクリスマスシーズンということもあって着飾った人達が楽しそうにおしゃべりしながら、一年の締めくくりに相応しい夜を満喫している。

この２年間、芸術は後回しにされてきましたが、12月になり少しずつ街も活気を取り戻し始めています。

この夢のようなお話を今日から6日間に渡りお届けします。

どなたも皆さま、心を穏やかに､
夢の世界へお入りください。

18日目はきよしこの夜です。

クリスマスの思い出はいっぱいありますが、忘れられないのは娘がまだ2歳の時のクリスマスです。
サンタさんに書いた手紙をツリーの下に置いて、トナカイがお腹を空かせているだろうからお皿にニンジンを置いてあげようと(トナカイは馬か!)…
夜中に私がこっそりニンジンをかじっておきました。
朝起きて娘は大喜び。
ニンジン食べた～!

トナカイは牧草を食べるらしいです。悪しからず。

17日目はルロイ・アンダーソンのそりすべりです。

骨をたたいているような()音は一応電子ピアノのマリンバ風。です。
「風」と書いたのは、マリンバ奏者に怒られそうだからです。

この曲、ピアノで弾くとなんとなく重くなってしまって楽しさが伝わりにくいので敢えて電子ピアノで弾きましたが、めちゃくちゃシュールになってしまいました。

さて、動画をお届けする前にどのような環境で演奏録音しているのか公開します。
皆様にピアノの音色を誉めていただきましたが、実際、このピアノの反響板の上にiPadを置いて録音したのをそのまま使っています。

色々なタイプの生徒さんが使ったりするので私の癖だけではありませんが、やはりメンテナンスが大切。
信頼する調律師さんのメンテナンスは必要不可欠です。
ピアノも生き物。愛情を持って大切にすれば必ず応えてくれます。

因みに、骨のような音の電子ピアノは隣の部屋にあるので写真には写っていません。

16日目はひいらぎかざろうです。

どうしてもハンドベルで演奏したくて、先ず電子ピアノで伴奏を録音してからハンドベルに挑戦しました。

自慢じゃありませんが、今までの曲はほとんどTAKE1で録音できていましたが(自慢です。)、ハンドベル！TAKE10くらいやりました(>_<)

ハンドベルはたくさんの人で楽しく演奏いたしましょう。
独りは寂しすぎる…(泣)